
水中可視化技術 音響カメラ搭載型 ROV【BlueROV2×ARIS】
- 課題
-
ICT・情報化施工
港湾・海洋建設技術・浚渫技術
- 技術
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土木
NETIS:HRK-220003-A
濁水下でも効率的な水中構造物点検が可能

国土交通省が建設生産システム全体の生産性向上を図る「i-Construction」を推進する中、本間組は水中構造物の点検作業を効率よく安全に行うため、導入したROV(無人潜水機)に、音響カメラ(ARIS)を搭載しました。
従来、潜水士が行っていた点検作業では、水の濁りによる視界不良や狭隘部・大水深などの悪条件下において作業効率や安全性に課題がありましたが、ROVを導入することで潜水作業のリスクを軽減し、さらに音響カメラの活用により、濁水下での点検作業の大幅な作業効率の改善を実現しました。
従来、潜水士が行っていた点検作業では、水の濁りによる視界不良や狭隘部・大水深などの悪条件下において作業効率や安全性に課題がありましたが、ROVを導入することで潜水作業のリスクを軽減し、さらに音響カメラの活用により、濁水下での点検作業の大幅な作業効率の改善を実現しました。
特徴

自己位置測位装置(USBL) 管理画面
水中構造物点検の安全性向上
- ROV を使用することで潜水作業時間の制約が無くなります。
- 狭隘部など潜水作業にリスクを伴う場所での点検作業も安全に行えます。
点検作業効率の向上
- 光学カメラと音響カメラによる同時撮影が可能です。
- 音響カメラを併用することで、濁水下での点検作業が可能になります。
- 自己位置測位装置(USBL)の搭載により潜航記録を出力でき、調査記録作成時の省力化が図れます。
- 深度 100m まで潜航可能です。
容易に操作可能
- 重量は ROV が約 10kg、音響カメラが約 5kg と人力で持ち運びができます。
- ROV と ARIS は容易に着脱でき、現場に合わせたオペレーションが可能です。
適用場面

音響カメラで見た海底面のタイヤ
- 水中構造物の点検作業
- 濁水中や暗所(夜間・深海)での水中調査
- 災害時の海底のがれき調査
- 定置網や漁礁等の水産資源調査
- 沈没船の調査
- 常設アンカー等の海底部施設点検
鋼管矢板の点検方法(使用例)
- 鋼管矢板、鋼矢板等の岸壁(鉛直面)に対しては、欠損部の有無の確認が可能です。
- 海底や川底等の平面に対しては、堆積物や落下物の探査が可能です。

水中撮影イメージ

光学カメラ映像

音響カメラ映像
鋼管矢板の前面に欠損(穴)があった場合、音響カメラの超音波が鋼管矢板の背面部まで到達するため、音響カメラ映像では鋼管矢板が丸く表示されます。健全な状態であれば、鋼管矢板は前面の形状しか表示されません。
工法・技術に関するお問い合わせ
株式会社本間組 土木事業本部 技術部
FAX : 025-223-5040