3D函体据付システム

ICT・情報化施工、港湾・海洋建設技術・浚渫技術 海洋土木技術

NETIS:HRK-220001-A

ケーソン据付を可視化し精度向上

自動追尾式トータルステーションと水中カメラを連携させ、ケーソンの位置と姿勢をリアルタイムに3D表示する据付システムです。水中の様子も映像で把握でき、作業中の安全性が向上。さらに、据付精度の確認や施工記録の出力も可能なため、従来の人手による測量作業を省力化しながら、据付精度の確保を実現します。

メリット

  • ケーソンの位置・姿勢をリアルタイムで3D表示
  • 水中の接触リスクを映像と3Dで監視・対策
  • 据付ケーソン上での測量作業が不要になり、作業安全性が向上
  • 据付精度の確保と誘導の効率化が可能
  • 据付時の記録・出来形管理帳票出力により施工管理が容易

技術詳細

ケーソンの位置と姿勢をリアルタイムに3D描画する

3台の自動追尾式トータルステーションと水中カメラを連携させ、ケーソンの据付精度の確保と安全性の向上を図ることを目的とした函体据付システムです。自動追尾式トータルステーションにより計測したケーソンの位置と姿勢をモニタに3D描画し、かつ、水中カメラにより水中部の据付状況をリアルタイムに把握できます。また、据付施工時のケーソン位置情報データは履歴として記録され、その記録データから出来形管理帳票の出力が可能です。

特徴

ケーソン据付の効率化と安全性向上

  • 据付ケーソンの位置や姿勢及び水中の函体端部の状況が一元管理でき、据付ケーソン上における従来の測量作業が不要となり、ケーソン据付時の作業安全性が向上します。
  • 水中部における新設ケーソンと既設ケーソンの近接状況を動画監視することに加え、3D描画することで水中の環境に関わらず、より確実な接触防止対策が可能です。

据付精度の確保

  • リアルタイムにケーソンの位置と姿勢に対する修正値と方向が定量的に表示されることに加え、3D描画によって視覚的にも把握しやすくなり、的確な誘導指示による据付が可能です。
  • ケーソン進水据付工の出来形管理項目である「法線に対する出入り」「据付目地間隔」等がシステム上で確認でき、人による出来形計測が不要となります。

施工実績

  • 酒田港北港地区防波堤(北)(第二)築造工事       国土交通省東北地方整備局
  • 秋田港外港地区防波堤(第二南)築造工事(その2)    国土交通省東北地方整備局

工法・技術に関するお問い合わせ

株式会社本間組土木事業本部 技術部 TEL : 025-229-8440 FAX : 025-223-5040

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