クレーン作業安全誘導システム

ICT・情報化施工、環境 海洋土木技術

特許第5392182号、NETIS:HRK-120001-VE(2023年3月掲載終了)、HRK-170002-A

吊荷と潜水士の位置を可視化し安全確保

「クレーン作業安全誘導システム」は、海上工事における吊荷と潜水士の位置関係をリアルタイムに可視化し、接触事故を未然に防ぐ技術です。GNSSやトランスポンダで得た位置情報をモニタに表示し、警告エリアへの侵入時にはアラートを発信。作業進捗や据付位置の管理も可能で、クレーン作業の安全性と施工効率を大幅に向上させます。

メリット

  • 吊荷と潜水士の離隔をリアルタイムに監視
  • 警告エリアへの侵入時にアラートを発信
  • クレーンの旋回方向を視覚的に把握し操作ミスを防止
  • 据付履歴を着色表示し、進捗管理を効率化
  • 船体位置もモニタ上で把握でき、転船作業が効率化

技術詳細

海上工事におけるクレーン作業の安全性、施工性向上を図る技術

本技術は、クレーンオペレータが起重機船と潜水士の位置、ブロック等の吊荷位置及び目標据付位置を空間的にリアルタイムで確認しながら作業することができるシステムです。

特徴

クレーン作業時の安全性向上

  • トランスポンダとGNSS、クレーンの姿勢情報から吊荷と潜水士の位置情報を作業中にリアルタイムに把握し、吊荷と潜水士の離隔を直接確認しながら作業できるため、接触防止等を図ることができます。
  • クレーンの作業半径内や任意に設定できる警告エリアに潜水士が侵入した際に警告表示と警告音を発することができるので作業中の注意喚起を強化することができます。
  • クレーン旋回に伴い相対的に変化する吊荷の位置と潜水士の位置を常にオペレータ視線で表示(ヘディングアップ機能)できるため、旋回方向の誤認による操作ミス等のヒューマンエラーを防止できます。

作業環境の向上

  • 事前にブロック据付位置や既設構造物の位置情報を入力し、作業時のモニタに表示することができます。また、据付完了箇所を着色することができるため水中部の作業進捗管理が容易となります。
  • 起重機船の係船目標位置を表示する機能により、船体位置を平面的に把握しながら転船作業ができるため施工性向上を図ることができます。

施工実績

  • 酒田港北港地区防波堤(北)(第二)基礎外工事          国土交通省東北地方整備局
  • 新潟海岸金衛町第4号ヘッドランドその2他工事        国土交通省北陸地方整備局
  • 鹿島港外港地区中央防波堤付属施設築造工事(その2)      国土交通省関東地方整備局

使用船舶

工法・技術に関するお問い合わせ

株式会社本間組土木事業本部 技術部 TEL : 025-229-8440 FAX : 025-223-5040

お問い合わせフォーム

海洋土木技術一覧へ