HONMA STORY

HONMA STORY 日常生活を豊かにする

多様な建造物

マンション、福祉施設、アミューズメント施設、公共施設、そして住宅まで、本間組は新潟はもとより、全国において様々な用途の建物を手掛けることで、日本の街づくりに深く関わっています。

時代要請に応える

昭和60年(1985年)から平成2年(1990年)にかけては、バブル景気に支えられ、マンション需要がピークを迎えていました。本間組は全国でマンション建築を手がけました。新潟では、まず、黒川紀章建築都市設計事務所の設計による「ダイアパレス医学町」。新潟市役所向かいに立ち、三角屋根と正面玄関の真紅の大黒柱など、大胆かつ複雑な意匠を持つ、地下1階地上14階の当時のトレンドとなる建築を施工しました。続いて、東中通に「トーカンマンション」、東幸町に「ダイアパレス東幸町」、新潟駅南には「新潟ロイヤルマンション」などを次々と施工しました。

首都圏でも、八王子市に「クリオ京王八王子ビサイド」、大田区に「グランイーグル大森1丁目」を、関西では、大阪府堺市に「アルス新金岡プロムガーデン」、兵庫県神戸市に「ブランズ須磨鷹取リヴェール」などを施工。その実績を活かし、今も全国各地で時代に沿ったマンションの建設を手掛けています。

高齢社会を支える

加速する高齢化を背景に、本間組は1990年代より数々の福祉施設を手掛けてきました。

平成8年(1996年)に竣工した「サンロイヤル新潟」は、日本初の免震老人ホームです。激しい振動を建物に伝えない基礎免震構造という、当時業界で注目されていた技術を採用。一方、優美な曲線を描く外観も特徴的です。

もう1件は、民間資本活用による公共施設整備促進に関する法律、PFI法に従い、新潟県で初めて事業化された「長岡市高齢者センターしなの」の建設です。地域交流スペース、デイサービス、ケアハウスの棟と、多機能の入浴施設、研修施設の棟が合築された、全国でも先進的な福祉の拠点は、平成17年(2005年)にオープン。その後も現在に至るまで、高齢化社会を背景に近代的な数多くの大型福祉施設を建設しています。また、こうした福祉施設以外にも各種医療施設や病院なども建設し、利用者の安全・安心を支えています。

家族で楽しめる空間を造る

スポーツ、ゲーム、カラオケなど、大人も子どもも楽しめるアミューズメントの総合施設「ラウンドワン」。最初の施工となった京都伏見店の施工においては、工期の無い中、ボウリングやバッティングセンターなどこれまで手掛けたことのない特殊設備が多く、機械設備の納まりや施工手順等当該専門業者との作業調整に非常に苦労しました。

「全国で順次オープンされる他店の使い勝手等を参考に施工途中での設計変更も多く、工期が無い中作業員の手配や材料調達が非常に大変だった」「膨大で特殊な資機材を搬入するため、街中の工事においては第三者災害の防止や騒音振動対策に十分配慮しました」と全国展開するアミューズメント施設ならではの苦労も多数。それでも「冬や雨の日は遊ぶ場所が限定されるから、こういう場所は貴重。この施設を利用する若者たちの笑顔を思いながら、最後まで社員・作業員が一丸となって頑張りました」。

短工期、設計変更多数、特殊機械設備の作業調整等の仕事を成し遂げ、ノウハウを蓄積する中で、本間組は全国で100店舗以上を展開するラウンドワンの施設の内、新潟店を含む9店舗を施工しました。今でも全国にこの施設を利用する若者たちの笑顔が溢れています。

県都の象徴を築く

20世紀から21世紀にかけ、新潟県の象徴というべき大規模なプロジェクトが誕生しました。

最初のプロジェクトは、平成4年(1992年)に計画が発表された「りゅーとぴあ」で、新潟県初の本格的な文化活動の拠点づくりとなりました。たまご型の巨大ホールの外装は大判ガラスカーテンウォールで、四隅を点で支える特殊工法が採用され、コンサートホール、劇場、能楽堂の各ホール間は、音の振動・伝搬を抑制する浮構造とし、人工土壌を用いた屋上庭園も設けられました。内外装とも機能とデザインを高次元に融合させた美しい建物は、携わった作業員を含め共同企業体全ての職員にとっても貴重な経験となり、本間組においても技術の研鑽につながる大きな財産となりました。

次のプロジェクトは、羽ばたく白鳥をイメージしたスタジアム「ビッグスワン」です。日韓共催の2002FIFAワールドカップの会場となった「ビッグスワン」の建設は平成9年(1997年)にスタート。収容人数4万2千人を超える観客席は、観客の歓喜やウエーブにも耐えうる強度を有し、工期短縮も目的としたプレキャストコンクリート段床を採用しています。また、屋根は東京ドームと同じガラス繊維で作られたハイテク素材を用いた膜構造とすることで、ソフトで優雅な印象を演出しています。

さらに、ウォーターフロント万代島に建設された「朱鷺メッセ」は、展示場・会議室・ホテル等が一体化した複合施設で平成15年(2003年)に開業しました。新潟コンベンションホールには約10,000人収容可能な国際展示場をはじめ大小13の会議室があります。また、万代島ビルは地上140mを超え、31Fの展望室は地上125メートルに位置し、日本海側随一の高さがあります。新潟市の中心地に位置し、ランドマーク的存在である「朱鷺メッセ」の建設に携われたことは新潟のゼネコンとして非常に誇らしく思います。

HONMA建築が造る新潟の風景

NEXT21、りゅーとぴあ、ビックスワン、メディアシップ、ふるさと村、県立植物園など、新潟では誰もが知っている施設、毎日のように目にしているビル、新潟のランドマーク的存在の建物。スポーツやライブ、イベントを楽しみ、買い物や食事に出かけるなど毎日の暮らしを彩る数多くのシーンに本間組は関わってきました。また、国際交流が活発化する中、環日本海交流の拠点としての役割を担う「朱鷺メッセ」の建設にも参加しました。

こうした時代を映しだす数々の建築物の建設にあたり、これまでにない新工法やビッグプロジェクトにも挑戦し、機能や品質・安全性はもちろんのこと、デザインも含めて本間組はこれまでの実績・英知を結集して追究してきました。人々に親しまれ、愛される新潟の風景は、本間組の挑戦の証です。

新潟の発展を支え、シンボリックな建築に関わることは、社員にとって喜びであり、誇りでもあります。街の風景を作り、地域に貢献するという大きなやりがいは、本間組のDNAとして脈々と受け継がれていきます。

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