MLT工法
地盤改良 陸上土木技術
特許第4443329号
排土ゼロで硬質地盤も効率削孔
「MLT工法(無排土孔壁工法)」は、特殊スクリューで掘削土を孔壁に圧縮し、排土せずに硬質地盤を削孔できる先進的な地盤改良技術です。摩擦抵抗が少なく、掘削力を先端ビットに集中できるため、転石や岩盤にも対応。従来よりも高速で掘削でき、掘削機の小型化が可能。残土や産業廃棄物を出さず、住宅地でも施工できる環境に配慮した工法です。
メリット
- 掘削土を排出せず、残土処理費を削減
- 転石・岩盤など硬質地盤も効率的に削孔
- 従来工法の3〜4倍のスピードで施工可能
- 掘削機の小型・軽量化で搬送・施工コストを抑制
- 低振動・低騒音・無粉塵で住宅地でも施工可能
技術詳細
硬質地盤削孔技術
MLT工法(無排土孔壁工法)は圧密翼を有する特殊スクリューにより、掘削土砂を孔壁に圧密し間隔容積比を下げ、孔壁を自立させます。従って掘削土砂は地上に排土されません。圧密された孔壁によりスクリューにかかる摩擦が小さくなり、先端ビットに全ての力が加わるため、硬質な転石や岩盤も効率よく切削できます。従ってスクリューの回転に対する反力が小さくなり、ベースマシンを従来の40%にコンパクト化ができました。そしてまた、更なる技術の向上をめざして、「無排土孔壁工法研究会」を発足いたしました。
MLT工法の特長

硬質地盤
スクリューロッドにかかる摩擦抵抗が少ないので、先端の切削ビットにかかる面圧が十分にとれるため、硬質な転石なども効率よく切削できます。従来工法に比べて3倍から4倍の速さで掘削できます。

無排土工法
孔壁周辺に土砂や玉石・崖堆を圧密するため、掘削土砂は地上に排出されません。孔壁保持のための安定液や泥土の産業廃棄物を出さないため、残土・産廃処理に要する費用を削減できます。

機械のコンパクト化
回転力に対する反力が小さいため掘削機はコンパクトで低重心、安全性に優れています。従来のアースオーガーと比べて約半分の重量で、機械の運搬費、組立・解体費が50~60%くらいです。MLT機のリーダーの高さは標準9.95mで、最低高は7.95mになります。
周辺環境にやさしい
無振動・低騒音・無粉塵で住宅地などでも施工できます。
施工順序
地滑り抑止杭
鋼矢板の先行掘削
工法・技術に関するお問い合わせ
株式会社本間組土木事業本部 技術部 TEL : 025-229-8440 FAX : 025-223-5040