港湾工事運航管理システム

ICT・情報化施工、港湾・海洋建設技術・浚渫技術 海洋土木技術

特許第6901431号、NETIS:HRK-230002-A

船舶の動きを見える化し事故防止

「港湾工事運航管理システム」は、周辺海域の船舶情報をリアルタイムで把握・共有し、安全な運航を支援する情報化施工技術です。AISやレーダー、GNSSから得たデータを地図上に可視化し、船舶の位置や進行方向、予測進路を表示。警戒区域の設定や警報通知機能により、衝突リスクを事前に回避でき、夜間作業や海上移送も安全に実施可能です。

メリット

  • 船舶の位置・動静をリアルタイムに視覚化
  • 衝突リスクを事前に察知し、早めの対応が可能
  • 警戒区域への侵入時に即時警報を表示
  • 夜間の海上移送も、姿勢監視により安全性を確保
  • 「退避・行き会い回避ナビシステム」と連携し、安全な航行調整が可能

技術詳細

周辺船舶の位置および動静をリアルタイムかつ一元的に把握・管理する技術

本技術は、周辺海域に存在する船舶の位置や航行状況を一元管理し、情報を共有することで安全な運航管理ができるシステムです。

特徴

  • AIS(船舶自動識別装置)とレーダー、GNSSにより入手した船舶情報が管理モニタの地図上に実寸表示され、視覚的に現場周辺船舶の航行状況を把握できます。
  • 周辺船舶の針路および航行速度がモニタ上に直線方向と長さで表わされ、1・3・5分後などの船体位置予測ができます。
  • 周辺船舶の位置予測により早めの衝突回避行動や、航路への進入・横断時機の適切な判断ができ、安全性が高まります。
  • システムへの座標値入力により任意の警戒区域が設定でき、区域内に船舶が侵入するとリアルタイムに警報が表示されます。
  • ケーソンなどの水中構造物の海上移送では、構造物の傾斜量および方向がリアルタイムに測定・表示され、夜間でも安全に移送できます。
  • 一般航行船舶の多い港湾区域では、「退避・行き会い回避ナビシステム」と組み合わせることで、航行船舶の入出港情報に基づき、退避作業開始時刻になるとお知らせが表示されます。
  • モニタには、行き会う一般船舶の情報や航行ルート、作業船の退避位置も表示され、一元的に状況を把握することが可能です。

施工実績

  • 徳島小松島沖州(外)地区航路・泊地(-8.5m)浚渫工事     国土交通省四国地方整備局
  • 酒田港北港地区泊地(-13m)浚渫工事            国土交通省東北地方整備局
  • 東京港中央防波堤外側地区航路・泊地(-16m)浚渫等工事    国土交通省関東地方整備局
  • 新潟港(西港地区)航路泊地付帯施設築造工事         国土交通省北陸地方整備局

工法・技術に関するお問い合わせ

株式会社本間組土木事業本部 技術部 TEL : 025-229-8440 FAX : 025-223-5040

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