カキ殻の利活用
環境 陸上土木技術、海洋土木技術
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循環型社会に貢献するカキ殻活用技術
水産業の副産物であるカキ殻を有効活用することで、環境負荷の低減と資源の循環利用を実現する取り組みです。骨材や石灰の代替素材として景観舗装やアスファルト舗装に利用できるほか、軽量で保水性に優れることから屋上緑化材としても有効。本間組ではグループ会社や産官学連携による研究会と連携し、地域資源を活かした持続可能なまちづくりを推進しています。
メリット
- 廃棄物の再利用による環境負荷の軽減
- 景観性と機能性を備えた舗装材の提供が可能
- アスファルト舗装において石灰粉の代替が可能
- 保水性に優れた屋上緑化で維持管理が容易
- 軽量素材のため既存建物への適用も可能
技術概要
カキ殻の利活用技術
カキ殻の可能性
水産事業から発生するカキ殻は、カルシウムを主成分とすることから、土木・建築分野をはじめ医療分野など、様々な分野への活用が考えられています。
本間組はグループ各社とともに理想的な循環型社会の形成を目指し、その一環としてカキ殻のリサイクル技術の研究・開発を行っています。
カキ殻の利活用技術

1.カキ殻を使った景観舗装技術
景観舗装の骨材の代替材料として、およそ20mm~5mmに粉砕したカキ殻を使用します。
また、カキ殻にゴムチップや間伐材を適量配合するなどバリエーション豊富な景観舗装となります。

2.舗装用アスファルト混合物としての利用技術
アスファルト混合物である石灰岩の粉末の代替材料としてカキ殻微粉末を使用します。 製造、施工性、仕上がりは、一般のアスファルト舗装と同等です。

3. カキ殻を利用した屋上緑化
カキ殻は軽量で多孔質なので、保水性もよく屋上緑化に最適です。そのため、散水などの管理も手間が掛かりません。
カキ殻には、酸性雨を中和する作用があります。
※1、2の技術は(株)本間組・本間道路(株)の共同開発によるものです
※3の技術は(株)本間組、本間道路(株)、(株)本間造園の共同開発によるものです
産官学の連携
佐渡島内で発生するカキ殻の利活用方法を広げようと、03年12月、産官学連携による「カキ殻利活用研究会」が設立されました。その会員として本間組・本間道路は積極的な活動を推進しています。
工法・技術に関するお問い合わせ
株式会社本間組土木事業本部 技術部 TEL : 025-229-8440 FAX : 025-223-5040